ゴミか、資源か。2016.11.29
弊社では、毎週月曜日の全体朝礼で、社員が交代でスピーチをするのですが、先日のスピーチである社員が、「ゴミの分別=資源化」の話をしたので、弊社の「木」をなるべく生かす取り組みを1つ、ご紹介致します。
石ころの様な木の球、「木っころ」です。
弊社では、様々な天然木の無垢の端材が沢山出ます。
こんなふうに。
この中から、
手頃なサイズを選んで、帯ノコでなるべく角を落とします。
こんな感じですね。
で、ここからですが、今までは手作業していたのですが、最近やっと機械化に成功しました。
イメージは、まさに河原の石ころが川の流れで転がって角が取れていく・・。
そこから、今ある機械で何とかしました。
あまり使わなくなっていた縦型のベルトサンダーを傾けて、その上に箱を設置して、その中で木の端材が転がっていくうちに丸くなっていきます。
動いているので分かりにくいかも知れませんが、箱の中で転がっています。
この様に徐々に角が取れて丸くなっていきます。
そして最終的にはこうなります。
オークやウォールナット、ヒノキやケヤキなど色々ありますね。
機械の速度を調整出来るように改造して、やっと製造方法が確立された感じです。
時間がかかる最後の仕上げ工程を機械化出来たので、正確には半自動化ですが、かなりの前進です。
もちろん完全機械化・自動化も出来ますが、スピードとコストのバランスを考えて、現時点ではこれが一番早くて楽な方法かと感じています。
この「木っころ」は東日本大震災の募金のおまけがきっかけで常に置いておくようになりました。お客様を始め、木が好きな方は皆さん持っていってくださいます。子供のおもちゃで沢山欲しいと言って、いっぱい買っていった方もいましたね・・。買うと言っても募金なのですが。天然木の端材は角を取って、積み木にして保育園に寄付したことも沢山あります。少しだけ手間をかければ、喜んでもらえるものに生まれ変わるのですが、そのままでしたらゴミか薪になってしまいます。
弊社は、「木」という天然資源に恩恵を受けている企業です。少しでも大事に、少しでも生かしてあげられたらと思っています。